おはようございます。
神戸トータルマナー教育センター講師の堀内です。
ここのところコロナウイルス対策で、お家で過ごす時間が増え、
三食ともご自宅でという方が多いことでしょう。
そこで、今回は毎日の食事に欠かせない「お箸」についてのエトセトラです🥢
「お箸」は、日本の食事でなくてはならないものです。
しかし、よく使う割には、自分に合ったものを選んでいる方は少ないのではないでしょうか。
洋服や靴を吟味して選ぶように、「お箸」も自分に合うものを見つけると、
箸使いが苦手な方も、使い勝手がよくなり、正しい箸使いへの近道となります。
写真は以前お箸売り場に行った時のものです。
プレゼント用に探しましたが、柄、形、サイズが豊富で、
どれにしようかと悩むほどお箸売り場も充実してます。
使いやすいお箸とは
①長さ→ 一咫(いちあた)といって、親指と人差し指を直角に広げた長さの1、5倍が目安。
お子さんには、これからの成長を見込んで少し長めでもOK。
②持ち手の形→八角形やデコボコがある削り箸が持ちやすい。
③先端→・先が細い‥焼き魚を食べる時など細かい作業がしやすい
・滑り止めがある‥安定感があり、つかみやすい
・先が四角‥麺類がひっかけやすい
今度買われるときの参考にしてくださいね。
お箸のルーツ
元々は中国大陸からで、日本では、弥生時代末期に神様のお供え用として
竹のピンセットのようなお箸が誕生しました。
今も天皇家の重要な神事にはこの竹折箸(たけおりばし)を使っています。
また、文化を取り入れるのが得意だった聖徳太子がお箸を広めたといわれています。
代表的な箸使いのタブー
・寄せ箸‥‥‥‥‥‥器を箸で引き寄せること
・探り箸‥‥‥‥‥‥料理の中を探るように下から引き出して取ること
・移し箸(拾い箸)‥箸から箸へと二人の間で食べ物を渡すこと
・刺し箸‥‥‥‥‥‥料理に箸を突き刺して食べること
・迷い箸‥‥‥‥‥‥お皿の上で箸をうろうろさせること
・もぎ箸‥‥‥‥‥‥箸についたご飯粒など口でもぎ取ること
・返し箸‥‥‥‥‥‥大皿から取り分ける時自分の箸先を返して元の方で取ること
・渡し箸‥‥‥‥‥‥器の上の箸を渡してこと置くこと
・涙箸‥‥‥‥‥‥‥箸の先から汁をしたたらせること
・かき箸‥‥‥‥‥‥料理を口にかき込むこと
この中で、グループの食事会の際、「返し箸」をする方をよく見かけます。
不衛生でお箸も汚れるので、お店の方に取り箸を用意してもらうようにしましょう。
まだまだ箸使いのタブーはありますが、一番大切なのは、
一緒に食事をする人が不快にならないよう、見た目にもきれいな箸使いを心がけることです。
上記のタブーから、ご自分の箸使いを一度チェックしてみてくださいね。
何気なく毎日使っている「お箸」。
食事でお箸を使う国は日本以外に中国や韓国もあります。
ただ、自分専用のお箸があるのは日本だけです。
だからこそ、ご自分にピッタリ合う、お気に入りの「マイお箸」を選んで、
食事の時間を豊かにしていきましょう🍱🍜