季節の物語

冠婚葬祭のマナー ~「端午の節句」~

おはようございます。

神戸トータルマナー教育センター講師の堀内です。

 

今日は「端午の節句」(こどもの日)ですね🎏

男のお子さんがいらっしゃるご家庭では、

鯉のぼりや兜を飾って健やかな成長をお祝いされることでしょう。

でも、おとなも楽しめる行事がいっぱいあるので、

ぜひ皆さんで柏餅を作ったり、菖蒲湯に入ったりして過ごしてみてくださいね。

 

「端午の節供」の由来

「端午」とは、月の初めの午(うま)の日のことで、別名「菖蒲の節句」とも言われます。

旧暦のこの時期は、季節の変わり目で疫病が流行りやすく、邪気を払う風習がありました。

また、農村では、田植えを行う若い女性が神社にこもって穢れを祓う儀式もありました。

なので、元々は「端午」は女性を中心としたお祭りでした。

しかし、武士の時代になると、「菖蒲」が「勝負」や「尚武」に通じることから、

室町時代から男の子の節供になりました。

そして、江戸時代から五節供の一つとなりました。

 

「端午の節句」にまつわること

・菖蒲‥‥‥‥‥香り高い菖蒲には邪気を祓うと言われ、菖蒲湯に入って無病息災を願う。

        葉の形が刀に似ていることから、子供たちの遊びの道具として使われた。

・柏餅‥‥‥‥‥柏の葉こもっては新芽が出るまで古い葉が落ちないことから、

        世継ぎが絶えないとして子孫繁栄を願う。

・粽(ちまき)‥粽(ちまき)を川に投げ入れて、故人の霊を供養したという故事から。

・鯉のぼり‥‥‥鯉が黄河の滝を登って龍になるという中国の故事から、立身出世を願う。

 

「鯉」についての豆知識

水揚げされた鯉はしばらくの間は跳ねるが、その後は、生きていても動かなくなる。

そのことから、まな板の上に乗せられてもジタバタせずにじっとしているので、

強い魚として尊ばれている。

 

鯉のぼりの一番上に「吹き流し」を付ける理由

吹き流しの五色(青、赤、黄、白、黒)は中国の「五行」を意味し、邪気を払う。

鯉を食べようとする龍は、この五色が苦手で近づけないので、

吹き流しを付けることで、鯉が安心して空を泳げると言われている。

 

今年の「端午の節句」は、ご家族で柏餅など召し上がりながら

日本の年中行事の素晴らしさを感じて頂けたらと思います。

ちなみに、折り紙で兜を久々に折って柏餅とともに飾ってみました。

ステイホームが続くこの時期、ご家族で折り紙もいいですね!

どうか皆さんが楽しい「端午の節供」を過ごせますように🎏💖

 

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